ある日のレッスンで、突然インストラクターが「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」と唱える場面に遭遇して驚いたことはありませんか?
頭に「?」を浮かべつつ、

え、なんか怖いんだけど、まあいっか
と、その言葉の意味まで深く考えたことは、あまりないかもしれません。
わたしも最初の何年かはそうでした。
なんとなくその場の空気に合わせ、それっぽく唱えて、やった気になる。
それだけで十分だと思っていたんです。
でも、意味を知ってから唱えると、まったく違う感覚になりました。
あの短い言葉の中に、こんなに深いものが詰まっていたのかと。
この記事では、「オーム」と「シャンティ」それぞれの意味・由来から、実際の唱え方まで、できるだけわかりやすくまとめてみました。
難しいヨガ哲学の話ではなく、日常のヨガに少し取り入れられるような視点でお伝えします。
知識として頭に入れておくだけでも、レッスンの終わりの時間がぐっと変わってくるかもしれません。
ヨガで唱える「オーム・シャンティ」とは何か
「オーム」も「シャンティ」も、どちらもサンスクリット語に由来する言葉で、ヨガの世界では「マントラ」と呼ばれます。
マントラとは、音そのものに意味とパワーが宿ると考えられている神聖な言葉のことです。
身近なイメージで言えば、「声に出すことで心と体を整えるための言葉」に近いかもしれません。
ヨガのクラスでは、レッスンの始まりや終わりにこの言葉を唱えることが多く、「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」とセットで使われるのが一般的です。
インストラクターだけが唱えるスタイルもあれば、参加者全員で声を合わせるクラスもあります。

最初は「何事!?」と戸惑ったのを覚えています
マントラは「唱えること」に意味があるとされています。
意味を理解していなくても、声に出すことで音の振動が体に働きかけるという考え方です。
ただ、意味を知った上で唱えると、その感覚がさらに深ま流はずです。
そこでまずは言葉の成り立ちから見ていきましょう。
「オーム(OM / AUM)」の意味と由来
オームは、サンスクリット語の
という3つの音が合わさってできた言葉です。
紀元前800〜500年頃にさかのぼる古代インドの哲学書「ウパニシャッド」にその記述があり、2500年以上の歴史を持つ言葉とされています。
ヨガの聖典のなかでも、あらゆるマントラの筆頭に置かれる最も神聖な音とされています。
(参考:Encyclopedia Britannica「Om」)
この3つの音には、それぞれ意味があります。
そして、Mの音が消えた後に続く「沈黙」も、実はオームの一部とされています。
この沈黙は、3つの意識状態を超えた「第四の状態(トゥリーヤ)」、つまり純粋な意識そのものを表すと言われています。
オームを唱えてそのまま目を閉じていると、音の余韻が体の中にじわっと広がるような感覚があります。
音が消えた後の「沈黙」も含めてオームなのだと知っていると、余韻をちゃんと味わうおうという気持ちになりませんか?
唱え方については、カタカナの「オーム」よりも、「ア」と「オ」の中間のような音で始め、「ム」と「ン」の中間のような音で終えるのが本来の発音に近いとされています。

そうは言っても、わたしも感覚を掴めてません。
まずは唱えることに重きを置いて良いのでは?と思ってます。
声に出すことで心が落ち着き、体がリラックスしやすくなるとも言われていて、実際に唱えた後は呼吸が自然と深くなる感じがします。
また、日本の「阿吽(あうん)」という言葉も、このオームの「A」と「M(ン)」に由来するという説があります。
仁王像の口の形「阿形(あぎょう)・吽形(うんぎょう)」がその代表例です。
「阿吽の呼吸」という日本語の慣用句にも、この言葉が生きています。
ヨガと日本文化がこんな形でつながっていたことも、知ってから唱えるとおもしろく感じますよね。
「シャンティ(Shanti)」の意味と3回唱える理由
シャンティはサンスクリット語で
を意味する言葉です。
ヨガスタジオの名前にも使われることが多く、聞いたことがある方も多いのでは?
日本でも「シャンティ」という名前のスタジオや施設は各地にあって、それだけ広く親しまれている言葉です。
ヨガでは「シャンティ・シャンティ・シャンティ」と3回繰り返すのが一般的ですが、この3回にはそれぞれ意味があります。
自分だけでなく、周りの人へ、そして世界全体へと、平和の祈りを広げていくイメージです。
疲れてぐったりしているときでも、この言葉を唱えると不思議と気持ちが広くなる感じがします。
自分の外側に意識が向く瞬間というか、小さなことでざわついていた気持ちが少しだけ落ち着く気がすするのが不思議です。
シャンティの音の響き自体にも、唱える人や周りの環境に落ち着きをもたらす効果があると言われています。
意味を知った上で声に出すと、同じ言葉でも受け取り方がかなり変わってきますよね。
実際の唱え方と、レッスンで意識したいこと
「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティ」の基本的な流れは、次のとおりです。
- 背筋を伸ばして安楽座(あぐら)または椅子に座る
- 目を閉じて、数回深呼吸する
- 息を吸ってから、ゆっくり吐きながら「オーーーム」と声に出す
- 続けて「シャンティ・シャンティ・シャンティ」と唱える
- 唱え終わったら、しばらくそのまま静かに余韻を感じる
発声のコツは、無理に大きな声を出そうとしないことです。
体の内側に響かせるイメージで、ゆっくり、低めのトーンで唱えるのが自然です。
クラスでみんなと声を合わせると、音が重なって空間全体が振動しているような感覚があって、それが独特の心地よさにつながります。

でも、声を出すのが恥ずかしい・・・
そんな場合でも、周りに合わせて小さく唱えるだけで十分。
さらに、声を出すこと自体に抵抗があれば、心の中で唱えるだけでも問題なし。
周りの人の声の響きを感じながら、その場にいるだけでも十分です。
わたし自身も、スタジオで初めてみんなと唱えたとき、小声でほとんど口パクに近い状態でした。
それでも何度か繰り返すうちに、自然と声が出るようになっていきます。
オンラインヨガのレッスンでこの場面があるときは、画面に向かって声を出すのが少し照れくさい気持ちもあります。
でも、イヤホンをしてひとりで唱えてみると、むしろ声の響きを自分の体の中で感じやすかったりもします。
スタジオと違って周りの目を気にしなくていいぶん、声の大きさや長さを自由に試せるのは、オンラインならではのいい点だと思っています。
ヨガをもっと深めたいなら、オンラインヨガを活用する方法
オームやシャンティの意味を知ると、ヨガをもっと深めたくなります。
スタジオに通うだけでなく、オンラインヨガを活用すると、クラス数が多いぶん自分のペースでいろいろなスタイルを試せます。通勤や家事の合間に気軽に始められるので、ヨガと向き合う時間を増やしやすいのも魅力です。
うちヨガ+は月額制で好きなだけレッスンを受けられるサービスで、ヨガのジャンルや目的で絞り込みができます。
トライアルなしで本入会からスタートするスタイルなので、続けることを前提にしっかり選びたい方に向いています。
レッスンの種類が豊富なぶん、ハタヨガや陰ヨガなど、自分の体調や気分に合わせてクラスを選べるのが使い勝手のいいところです。
SOELUは、インストラクターとリアルタイムでつながるライブレッスン中心のサービスです。
画面越しでも先生と一緒に動く感覚があるので、ひとりでは続けにくいと感じる方にも合っています。
100円トライアルがあるので、まずどんな雰囲気か試してみたい方はここから入るのがやりやすいと思います。
「オーム・シャンティ」を知ってから、ヨガの終わり方が変わった
オームはA・U・Mの3つの音からなる宇宙の根源的な響き、シャンティは自分・周りの人・世界への平和を願う言葉です。
この2つの意味を知るだけで、レッスン後の時間がまったく違って感じられます。
なんとなく唱えていた頃と、意味を意識しながら声を出す今とでは、体の中に響く感覚がはっきり違ってくるのが不思議です。忙しい日常の中で、30秒足らずのこの時間が、意外なほど気持ちのリセットになっています。
ヨガは体を動かすだけのものではなく、呼吸・言葉・哲学が一体になって成り立っています。
オームやシャンティはその入り口のひとつに過ぎませんが、こういった言葉の意味を少しずつ知っていくことで、ヨガとの関わり方が少しずつ深まっていきますね。
まずは次のレッスンで、意味を思い浮かべながら声を出してみてください。
それだけで、その日のヨガがひとつ違うものになるかもしれません!
ヨガを続けることで気持ちの変化を感じたい方はこちらも。
→落ち込みやすい私がヨガを続ける理由


